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商品を知る|溜塗りの特徴と商品

一見すると、黒に近い深い色。光を受けると、その奥に赤みがのぞく。溜塗りの器には、角度を変えて眺めたくなる表情があります。この色の深みをつくるのは、下の色を透かして見せる漆の層です。溜塗りの仕組みと、均一に仕上げる難しさをたどります。

下の色を透かして見せる「溜塗り」

溜塗りは、朱やベンガラの色を下に塗り、その上に半透明の透漆(すきうるし)を重ねる技法です。下の色が透漆を通して見えることで、深みのある色合いが生まれます。

下に使う色によっても印象は変わります。
ベンガラは落ち着いた色合いに、朱は鮮やかな色合いに。上に重ねる漆だけでなく、下の色との組み合わせが仕上がりを左右します。

薄く、均一に塗る難しさ

よい仕上がりの目安にするのは、色の深みと、ムラのない塗面です。
透漆の厚さが変わると、下の色の見え方も変わります。厚く塗ればよいわけではなく、薄く均一に塗ることが大切です。

ところが、透ける漆は塗っている最中の状態を見極めにくいもの。どのくらい下の色を見せるかを考えながら、厚さをそろえます。その加減は、塗る経験を重ねて身につけていきます。

上塗りの前に、研ぎをそろえる

透漆を重ねる前には、下に塗った朱やベンガラの塗面を研ぎます。ここでも、全体を均一に整えることが欠かせません。とくに器の縁は研ぎすぎやすく、慎重に扱う部分です。

塗るときには、その日の気温や器の冷たさにも気を配ります。朝の冷えた器は塗りにくいことがあり、手順を覚えるだけでなく、そのときの状態を見ながら仕事を進めます。

経験を重ねても、気を抜けない仕事

漆琳堂スタッフの中でも「溜塗り」を担っているのは、7代目の会長と8代目代表。 会長は、若いころは失敗を重ね、なかなか溜塗りを任せてもらえなかったと振り返ります。何度も塗るなかで、漆の厚さをそろえる感覚を身につけてきました。

それでも、いまなお緊張する仕事だといいます。深い色をつくりながら、ムラなく仕上げる。見た目の静かな美しさには、長く積み重ねてきた判断と手の感覚が息づいています。

日々の食卓から、一客を選ぶ

まずは、いつも使う形から選んでみてください。味噌汁やスープには椀、ご飯には飯椀、副菜には小鉢。同じ溜の色合いでも、使う場面の違う器を選ぶと、暮らしに取り入れやすくなります。

今回、期間限定で「一乗椀」と「朝倉椀」の 『溜塗り』 を受注生産でご用意しました。毎日の食卓で使いながら、時間とともに変化していく漆の色をお楽しみください。

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<受注期間>
2026年11月23日(月)まで
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<お届け予定>
2026年12月中旬より順次発送予定
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※受注生産のため、期間内にご注文いただいた数量を生産いたします。

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