商品を知る|拭き漆の特徴と商品
漆を塗った器にも、木目が見える仕上げがあります。
拭き漆は、木に漆を塗って拭き取り、木の表情を生かす技法です。木目を見せながら、触れるとなめらかな椀に仕上げるために、職人は拭き取りと研ぎを重ねます。
拭き漆椀ができるまでの工程と、毎日の食卓で使う楽しみを紹介します。
【塗って、拭き取る「拭き漆」】
拭き漆は、生漆(きうるし)を木に塗り、布や紙で拭き取る工程を繰り返す技法です。摺漆(すりうるし)とも呼ばれます。木目が見えるため、漆の色とともに、木そのものの表情を楽しめます。
漆琳堂では、黒・赤・灰・黄の4色を展開の「色拭き漆椀」があります。また、外側を色拭き漆、内側を真塗りに塗り分けた「内塗り椀」もあります。
【拭き残しをつくらず、むらを防ぐ】
職人がよい仕上がりの目安にするのは、色にむらがなく、拭き残しがないことです。漆を塗ったあと、全体を均一に拭き取ります。拭き取りが不十分なところがあると、色むらにつながります。
とくに朱漆は粘りが強く、しっかり拭き取る必要があります。漆の状態を見ながら拭き加減をそろえることが、均一な色につながります。
【塗りと研ぎで、手触りを整える】
拭き漆の仕事では、塗りと研ぎを繰り返し、表面を整えていきます。
木目の表情は見えるのに、指先で触れるとなめらか。手に取ったときのその心地よさも、塗りと研ぎを重ねてつくられています。
▲左:ミズメザクラ 右:ケヤキ
【木が違えば、漆の入り方も違う】
木の種類によって、漆の吸い込み方は異なります。
やわらかい木は漆を吸い込みやすく、同じ種類でも育った土地や木のどの部分を使うかによって性質が違います。 材料の状態を見ながら仕上げることが大切になります。
漆琳堂の色拭き漆椀に使うのは、ミズメザクラ。同じ形に仕上げても、木目の模様は一つひとつ異なります。木目を隠さない拭き漆だからこそ、その違いが器の表情として残ります。
【毎日触れるなかで、艶を楽しむ】
木目に加えて、軽さや、手に持ったときの木の質感を味わえることも拭き漆の魅力です。汁ものをよそう椀なら、日々の食事で手に取るたびに、その感触を確かめられます。
使い続けると艶が増し、色も鮮やかになります。毎日の食卓で使いながら、日々の色や手触りをゆっくり楽しめる器です。
色拭き漆椀は食洗機・電子レンジに対応していません。商品に合うお手入れを続けながら使ってください。
日々の扱いで大切にしてほしいのは、傷をつけないように扱い、使ったあとに拭くこと。今回紹介する色拭き漆椀は食洗機・電子レンジに対応していません。商品に合うお手入れを続けながら使ってください。
【木目と色から、日常の一客を選ぶ】
色拭き漆椀は、約300mLの容量です。味噌汁やスープに使う場面を思い浮かべながら、いつも使う食器と色を合わせたり、家族それぞれの好みで選んだりしてみてください。
実物を見る機会があれば、色だけでなく、木目や手に持ったときの感触にも目を向けてください。木の表情を眺め、塗りと研ぎの仕事に触れる。毎日の一杯から、拭き漆を取り入れてみませんか。







